はじめに|生活者の行動傾向を掴むには今年の5月の大型連休は、最大10連休にした方も多かったのではないでしょうか。この大型連休、都内へ来訪した方そして、住んでいる方々はどのような行動していたかを行動DNAアナライザーを使い、お伝えいたします。 以前のコラムでもご紹介をいたしました、「行動DNA偏差値」という独自データを活用し、生活者の行動傾向を把握することが出来ます。この偏差値は駅単位・路線単位で生活者の行動傾向をつかみ取ること出来る為エリア毎の施策を打ち出すことへの材料としてご活用が出来ます。大型連休中の生活者の消費マインドは?ココロとカラダをリフレッシュさせる絶好の機会であった大型連休。今年は、前半の連休と後半の連休の間にある平日を有給休暇にすることで、最大10連休でした。そして、コロナが第5類に移行して初の連休でもありました。買い物や旅行、お出かけなど余暇を最大限に楽しめる期間ではございましたが、昨今の原油、物価高騰があり「節約意識が上昇」といった内容が報道され、外に出るとお金も出る。という意識があり実際にそのような傾向があったのかを調べてみました。東京メトロ沿線主要なエリアから見る行動傾向今回は、東京メトロ沿線で主要なエリアであります、銀座/有楽町エリア(銀座駅、銀座一丁目駅、有楽町駅)上野/浅草エリア(上野駅、浅草駅)渋谷/原宿エリア(渋谷駅、明治神宮前駅)以上のエリアに絞りどんな年代が多く存在し、どこからやってきているのかを大型連休が始まった4月29日週の土日祝にデータ設定をし、行動DNAデータを使い分析をしてみました。銀座/有楽町エリア(銀座駅、銀座一丁目駅、有楽町駅)多くの高級ブランド店や百貨店が集まる中心地であるこのエリアでは、どのような属性傾向とどこから来訪しているのかをみてみましょう。グラフを見ていきますと、主に女性の比率が高く、40代以上の方々が多く銀座駅を利用していることが分かりました。オシャレに敏感な年代の多くが集まってきているのかと思いきや、50-60代が中心となっていました。銀座一丁目駅ないしは有楽町駅周辺は、銀座の華やかさとは少し違って、落ち着いた雰囲気がありますが、銀座一丁目駅においては20-30代女性の比率が大変高く推移していました。居住地では、地元中央区も高いのですが江東区から来訪している方々が多いことが分かりました。上野/浅草エリア(上野駅、浅草駅)つづいて、様々な文化施設や観光施設があるエリアではどのような属性傾向とどこから来訪しているのかみてみましょう。60代の利用比率が高く、地元台東区やその周辺地域からの来訪が多く見受けられました。都内だけではなく隣接している埼玉県、千葉県からの来訪傾向がありました。 前述の銀座/有楽町エリアとは異なる傾向があったのがお分かりいただいたかと思います。渋谷/原宿エリア(渋谷駅、明治神宮前駅)若者の文化とファッションの中心地であるエリアでは、どのような属性傾向とどこから来訪しているのかをみてみましょう。明治神宮前駅では、10代の利用率が高く出ました。20代以降はほぼ均等な利用比率であることが分かりました。渋谷駅においては、若年層ではなく40-50代の比率が高く推移しました。他社の乗り入れがある為か、他社沿線からの来訪が見受けられました。以上の3エリアに共通しているのは、地元の方ないしはその周辺地域から来訪している方が非常に多い傾向がありました。居住地データをもっと深堀していきますと、遠方から来ていることも見受けられましたが、ほんの僅かではありました。報じられていたように「物価上昇」が懸念され旅行などは控え近場で連休を楽しんでいた可能性がありそうですね。さいごに今回は、性別・年代、居住地データから抽出をしてご紹介しました。特に、居住地データにつきましては、都内ないしは近郊エリアのみではなく全国のデータを抽出することが出来ます。それを基にプロモーションメッセージを年代・エリアで使い分けていくなどの施策材料としてもご利用いただけるかと思います。記事の内容について少しでもご興味を持っていただいた方は、お気軽にお問い合わせフォームよりご相談ください。運営チームから提供サービスの詳細から最新の事例までご紹介いたします。