はじめにメトロアドエージェンシーが2021年に開発・ローンチした「行動DNAアナライザー」。本ツールでは位置情報をもとに各分類の施設への来訪実績から行動傾向を可視化しています。その分類には「ゴルフコース・ゴルフ練習場」という項目も。ゴルフと言えば、経営者の多くが嗜んでおり、富裕層にも愛好されるスポーツです。今回はゴルフプレイヤー≒富裕層と仮定して、該当するターゲットの行動属性について紐解いていきましょう。 ゴルフによく行く人はどこにいる?経産省が発表している特定サービス産業動態統計調査(2023年11月分確報)では、ゴルフ場の利用者数は2021年以降拡大傾向にあるとのこと。コロナ禍以降プレーを始めた方もいるのではないでしょうか。今回は2022年・2023年の結果を比較しながらゴルフコース・ゴルフ練習場の行動DNA偏差値が高い方(=訪問頻度が高い方)がどのあたりの駅を使うのか見てみましょう。 ▼行動DNA5段階評価(抽出期間:2022年10月~12月/延べ集計)▼行動DNA5段階評価(抽出期間: 2023年10月~12月/延べ集計) ポイントメトロユーザー全体の行動DNAに対する各駅の偏差値の比率による5段階評価2022年1位は目黒駅。2023年1位は六本木一丁目駅と、2年連続で南北線の駅が首位に。2022年は南北線の南側(目黒・六本木一丁目)と北側(本駒込・駒込・西ケ原)や、丸ノ内線の西側(方南町・東高円寺)のグループが目立つ。2023年では南北線・丸ノ内線グループが引き続き根強い一方、有楽町線の池袋より西側(平和台・小竹向原・要町)が台頭。南北線に住んでいる人はどんな人?ゴルファーと聞いてサラリーマンが多くいる新橋・東京を想像しませんでしたか?“人数”ではどちらの駅も上位に来そうですが、駅利用者の“性質“や”普段の行動傾向“に着目すると面白い結果になりました。 では、今回挙がった駅の中でも南北線の都心部にある3駅の特徴を比較してみましょう。データベースに登録されている全国の利用者と比較した場合に偏差値で示したものです。(抽出条件:2023年10月~12月/延べ集計) ▼グルメ3駅比較だと麻布十番駅ユーザーの外食傾向が特に強いことが分かります。男女間で比較すると女性の行動の違いが大きく、フランス料理・寿司・割烹など高級料理の偏差値が高いのは、まさにイメージが実証された結果と言えます。 ▼レジャーエンタメグルメだと麻布十番駅ユーザーの偏差値が高い結果となりましたが、レジャーエンタメのおでかけ要素だと六本木一丁目駅ユーザーの偏差値が全体的に高い傾向にあります。ゴルフはもちろん、サイクリングロードやテニスコート、鑑賞系全般で高い傾向を示しているので、配信エリアに加えてお出かけ系の興味関心切り口で狙うのも十分検討できます。 まとめ|富裕層への広告施策に向けて不特定多数の利用者に生活導線に沿ったタイミングでリーチできるのが交通広告の魅力ですが、駅ごとの特徴が分かることでWEB広告の配信エリア設定や、オフライン広告の注力範囲・商圏として活用することができますね。個人情報の取り扱いについて規制が厳しくなる動きが続きますが、行動DNAアナライザーでは行動属性からターゲットの傾向を把握することができます。東京メトロの駅利用者分析に興味関心がある方は、ぜひお気軽にお問合せフォームからご連絡ください。交通広告だけではないプランニングでお手伝いいたします!