行動DNAアナライザーでは、東京メトロの各駅・路線別の各種データをダッシュボード上で確認することができます。データの種類や活用方法の大枠はこれまでのコラムでも触れてきましたが、今回は実際に駅分析をおこなってみよう!ということで東京メトロ銀座線・半蔵門線・副都心線の「渋谷駅」を例にみていきたいと思います。渋谷駅の基礎情報2023年11月時点での渋谷駅の性・年代別のデータをみていきましょう。11月の平日と土日祝を含む全時間帯の渋谷駅利用者データが下記になります。性別では男性のほうが多く、年代別では50代が最も多く、次いで40代、30代、60代と続き20代と10代は少ない傾向がありますね。このデータは、平日も休日も時間帯も全て含めたデータのため、「現在の渋谷駅の総合的な姿」と捉えることができます。次に平日と休日をそれぞれ分けて、渋谷駅をみていくとどのような傾向が浮かび上がるか、みていきましょう。平日と土日祝でみる渋谷駅(上図)平日(2023年11月度)(下図)土日祝(2023年11月度)行動DNAアナライザーでは、このように平日と土日祝に分けて、対象駅のデータを抽出することが可能です。渋谷駅で抽出し、平日と土日祝を比較してみると下記の傾向が浮かびあがりました。・平日より土日祝のほうが、女性の割合が高まる傾向にある・土日祝のほうが10-30代という若年層の割合がより高まるという特長が挙げられます。平日よりも土日祝のほうが若い年代層が増える傾向にあり、実際に渋谷の街を歩いてみるとそのような感覚を持たれる方も多いのではないでしょうか。駅単体を対象とするとこのような形での比較分析になりますが、渋谷駅と近しいイメージを持つ駅との比較を通して渋谷駅の現在をみる、という手法も行動DNAアナライザーでは可能です。今年のハロウィン。渋谷はどうだった??今年、渋谷区がハロウィン期間中に渋谷駅周辺の来街自粛要請のお願いを発信したことは、記憶に新しいですよね。実際のところ、ハロウィン時期の渋谷はどのような傾向にあったのか、気になりませんか?ハロウィン期間におけるデモグラデータや来街者の居住地がどのような傾向があるのか、期間前と期間中を行動DNAアナライザーからみていきたいと思います。■性年代別データ2023年10月16日週(土日祝)2023年10月23日週(土日祝)上記が土日祝に限定した、2023年10月16日週と23日週の性年代別のデータになります。10月16日週と今年のハロウィンピークを迎えると予想された10月28日(土)29日(日)を含む10月23日週を比較してみると、10代と20代の割合は減り、30代と50代の割合が増えていることが分かります。少し意外と感じる方もいるのではないでしょうか。■居住地ランキングデータ2023年10月16日週(土日祝)2023年10月23日週(土日祝)上記は、渋谷駅利用者の居住地ランキングデータとなります。居住地データをみていくと、10月16日週と23日週では渋谷駅利用者の居住地割合は大きく変化していないことがわかります。渋谷駅を利用している方のほとんどが普段と変わらない土日を過ごした、ともいえるのかもしれません。東京メトロ全駅を分析対象にすることができる!今回は具体的な対象駅として銀座線・半蔵門線・副都心線「渋谷駅」を取り上げましたが、東京メトロの全駅を分析対象とすることが可能です。つまりそれは、東京の中心地におけるヒトの行動を様々な切り口から明らかにすることができるということです。私たち行動DNAアナライザー開発チームと一緒に新たな気づきを見つけませんか?少しでもご興味を持った方は、お気軽にお問い合わせフォームよりご連絡いただけると嬉しいです!